2020-08-14 18:22 | カテゴリ:アート音楽イベント
こんな日にエアコンが壊れたらヤバイなと
心配になるほどの猛暑。さらにゲリラ豪雨が
加わって、そのうち台風も来るだろうし
今年も危険な夏になりそうですね。

ウイルス感染が始まってから美術館に行こうと
いう気持ちもなくなっていたのですが、久々に
そんな休日もいいかなと、バウハウス展に
行ってみることにしました。

チケットは会場で販売しておらず予約制との
ことで、あらかじめ入館する時間を決めて
ネット予約しました。それは手軽でいいの
ですが、販売がローソンのLoppiのみという
ことで、これが意外と困った。生活圏には
セブンとファミマばかりでローソンが少ない
んですよね。暑い中離れたコンビニに行くのも
嫌だなと検索してみたらJPタワーのB1Fに
あったのでラッキーと。


なぜなら同じくB1Fに一幸舎があるからです。
ラーメンはあちこちで食べていますが、
とんこつは久々。勿論おいしかったですが、
やはり辛子高菜を追加すれば良かったな。
ラーメンが900円、替え玉が150円なんで、
さらにプラス50円に躊躇しました笑


チケットを買って、ラーメンを食べた後
東京ステーションギャラリーへ。
「開校100年 きたれ、バウハウス」という
ことで、1919年に開校して昨年で100周年。
昨年から各地で巡回展が開催されている
ようです。

イギリスのアーツアンドクラフツ運動の
影響下で誕生したドイツ工作連盟。その
メンバーだった建築家ヴァルター・グロピウスが
バウハウスを設立しました。バウハウスと聞いて
ぱっとイメージするのはマックス・ビルが
デザインしたユンハンスの腕時計かな。
シンプルで機能的な美しさを追及したデザイン
というところですかね。


教育カリキュラムもモダンデザインと同様に
無駄なくシンプルで分かりやすい笑
基礎教育から始まり、工房での工作を経て、
最終的に建築教育へと進んでいく。単に
デザイナーを育てるということではなく、
「建築の下に全ての諸芸術を統合する」という
最終目標が設定されているからこそ、ブレずに
あらゆる分野で商品を見ただけで伝わってくる
ような明確なデザインコンセプトを設定できた
のかなと思いました。

これまでの伝統的なアカデミー教育を否定して、
新時代の合理的な教育を行うということで
招集された講師陣が魅力的。パウルクレーや
カンディンスキーの講義を受けられるなんて
素晴らしい。造形の基礎、色彩と形態について
どのような講義内容だったのか残されている
資料から垣間見ることができました。詳しくは
わかりませんが、デッサン一つとっても極めて
理論的で、彼らの抽象画のもたらす独特な
緊張感というのは、非常に厳密に計算された
ものだということを再認識しました。




講義の参考として、これだけ写真可だったので
何となく撮ったのですが、光のグラデーションに
彩られた壁に手をかざすと色の付いた影が
できるというもの。長いこと映像の仕事をして
いても、ホワイトバランスが狂った時なんかの
色調整が難しいなと感じるし、RGBの正しい
知識が大切だなと常々思ってはいますが
デジタル化になってからは見た目に
頼っちゃってますね。あとは実際に素材に
触れて感覚を養うための触覚板とかも
面白かったです。


これは展示の休憩室に貼ってあったものですが
レタリングもこだわると奥が深い。
昔、授業中にいちいち定規を使ってきれいに
字を書く几帳面なクラスメートがいましたが、
もしかしたら今はオリジナルのフォントとか
制作してそうだな笑 時勢に合わせて講師陣も
時折入れ替わっていたようで、ちょいちょい
構成主義とあるのを構造主義と読み間違えて
ちょっと混乱しました。当時広まっていたのは
ロシア構成主義なんですね。幾何学図形とか
目を引くような色彩の感じはかなり近い。

基礎教育の次は工房教育ということで、家具を
はじめ金属、陶器、織物、壁画、彫刻、印刷、
広告、舞台などの工房で制作された作品や
資料が数多く展示され、最後の章は
バウハウスに留学した日本人の方々についても
紹介されていました。


バウハウスを代表する作品の一つとして、
マルセル・ブロイヤーのヴァシリー・チェアが
展示されていました。これも休憩室にも置いて
あって、座り心地がとても良かった。
当時は金属という新たな素材を導入した鋼管
(スチールパイプ)椅子ということで、
この名作がパイプ椅子の原型なんだな。

それにしても合理性とか経済性とか
完成したものを見れば単純にみえますが
シンプルで使いやすいものを生み出すには、
こんなに知識と労力が必要なのかと。
スタイリッシュなプロダクトデザインというと、
単に付加価値や差別化という印象が強かった
のですが、こうした芸術と技術の融合が
日常で手にする製品の質を高めたり、さらに
建築の工業化につながって、それが
人々の暮らしを豊かにしていくという
社会的な意義とその思想に感心しました。


ナチスの弾圧を受けて、1933年にバウハウスは
閉鎖されますが、第3代校長のミース・ファン
デル・ローエはアメリカに亡命していますし
この教育の理念は途絶えることなく、しっかりと
後世に引き継がれているということですね。
バルセロナチェアもゆったりリラックスできる
いい椅子でした。

この展示会は9月6日(日)まで開催されています。



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